最近良く耳にする「婚活」は、いわゆる「結婚活動」の略称です。
就職活動を「就活」と略すように「婚活」と略されるようになりました。
今回は「婚活」についての基礎知識と由来、具体的にどのようなことをするのかをまとめました。
「婚活」の由来について
婚活の由来は2007年の秋、家族社会学者の山田昌弘さんが考案し、提唱をした造語です。
この言葉の初出は雑誌「AERA」2007年11月5日号の中に登場しています。
その後の2008年、山田昌弘さんは少子化ジャーナリストで活動している白河桃子さんと共同で『「婚活」時代』を執筆します。
この本はベストセラーとなり、それがきっかけで「婚活」という言葉は一気に知名度が上がることになります。
ちなみに、婚活時代を執筆した動機として「日本の結婚の実態を明らかにし、”結婚できないけれどしたい”という人をサポートすることが必要だと思った」とインタビューで答えています。
婚活とは何をするもの?
日本においての「婚活」とは「結婚活動」のことで、とても広い定義があります。
結婚を目指して恋愛相手を自力で探したり、お見合いや結婚相談所を利用したりすることで、この結婚活動という動きは2000年代以前から行われていました。
その後、就職活動すなわち「就活」に見立てて、先述したように家庭社会学者の山田昌弘さんが造語として考案・提唱されました。
「婚活」の定義は広い
就活では会社説明会へ出向いたり、企業の情報を調べる他に、履歴書の写真を撮ったり、エントリーシートを志望企業に提出したり、面接用のスーツを購入したりと、これらをまとめて「就活」の一環として表現します。
それと同じように「婚活」も容姿をキレイにするために「理髪店やエステへ行く」「ダイエットをする」作法を学ぶために「料理教室へ通う」など、これらも同じくして婚活と言えます。
新しい出会いを求めるための手段を含めて、婚活と定義されるのですね。
「婚活」はマッチングサイトの時代へ
婚活においていちばん大事なものは新しい出会いを見つけることです。
新しい出会いを見つける手段としては、お見合いや結婚相談所から始まり、「合コン」「お見合いパーティ」への参加、友人・知り合いからの紹介などが代表的ですが、現在もっとも利用されているのが「マッチングサイト」や「婚活サイト」です。
婚活・マッチングサイトはスマートフォンで利用できるようLINEのようにアプリ化もされています。記事をまとめていますので御覧ください。
婚活が必要な理由
昔は親が決めた結婚相手やお見合い結婚、職場での結婚などの形が主で、ほとんどの日本人が「相手を探す努力をしなくても結婚できる」時代でした。
【男性未婚率推移】
1990年 | 1995年 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | |
25~29歳 | 64% | 67% | 70% | 73% | 71% | 72.7% |
30~34歳 | 33% | 38% | 43% | 48% | 47% | 47.1% |
35~39歳 | 19% | 23% | 26% | 31% | 35% | 35% |
【女性未婚率推移】
1990年 | 1995年 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | |
25~29歳 | 40% | 48% | 54% | 60% | 60% | 61.3% |
30~34歳 | 14% | 20% | 27% | 33% | 33% | 34.6% |
35~39歳 | 8% | 10% | 14% | 19% | 22% | 23.9% |
※国勢調査より抜粋
しかし年を追うごとに、未婚の水準は上がっていることがわかります。
2015年には全体的に更に下がっており、かなり深刻な状況です。
1990年頃から「当たり前に結婚できる」時代から「未婚化」へ繋がった様々な理由があります。
- 男女恋愛の自由化で、恋愛と結婚の価値観が変わった
- お見合いは古いなど嫌悪感を持たれる例が多かった
- ライフスタイルの多様化で、独身男女の希望率が上がった
- 男女雇用機会均等法により女性の社会進出が増えた
- 結婚相手に求める判断基準が高くなった
- 共働きをしなければ子育てしずらい社会になった。
このような理由から未婚や少子化への割合が高くなり、今は自分から恋愛に対して求めないと出会えない時代になりました。
世間の関心も年々上がっており、今は「婚活」というワードで調べる人は上記のグラフのようにかなり増えていることがわかります。
少子高齢化社会だからと諦めずに婚活を!
婚活の関心が世間の間で上がってきているという事は、少子高齢化社会を背景に持ってなお、パートナーがほしい・結婚をしたいと感じている人が多いということです。
結婚するということが当たり前ではなくなり、独り身の未婚でいるのも「自由選択肢の一つ」となり、選択肢が多くなって行くほどに選べなくなるという複雑な時代です。
婚活の手段・方法
婚活の手段や方法は様々あります。
自分磨きをしながら相手候補を探す場に出向かなければ結婚はできません。
そこで大事になってくるのは出会うためのサービスの種類です。
結婚相談所
結婚相談所と言っても、知る人ぞ知る全国に視点を構える大手の結婚相談所から、町中の地域密着型の小さな結婚相談所まで種類は豊富に存在します。
結婚相談所ではプロフィールや自己紹介文、顔写真などを登録してから相手探しが始まります。
- 自分に相性のいい相手候補のデータを定期的に郵送してくれる
- 結婚に対する個人カウンセリングをしてくれる
- 結婚相談所によっては見事にカップリングしてくれる店員も
結婚相談所といえば自分から相手を探して、見つけるといったような「積極的な結婚活動」というイメージを持つ人が多いですが、上記のようにあくまで情報を提供してもらう場所、自分からいくというよりも、合う人をお膳立てしてもらうという印象です。
婚活パーティー
婚活パーティーとは、具体的に平日の夜や土日の昼間に催す会員制のパーティーのことで、十数人程度の小規模から100人以上の大規模なパーティーまで様々存在します。
年齢や職業、年収など参加資格に制限があるパーティーもあり、その参加資格の条件がシビアになるほど人気と料金も上がります。
例えば男性なら医者や公務員、高給の職業…女性であれば20代の若く容姿の良い方やモデルさんなど、そういったいわばハイクラスの人が集まる婚活パーティは費用も高く付きます。
形式は、一人1分程度の会話時間を設けられ、次々と相手がローテーションしていく形式が多く、短時間アピールでいかに好印象を残せるような外見や話術を持っているかによって左右されます。
場数を踏みたい、実践に出て出会いの数を増やしたい方には向いている婚活方法です。
婚活サイト・マッチングサイト
婚活サイト・マッチングサイトは、インターネットを用いて行う「婚活」です。
インターネットに繋がったパソコンやスマートフォンがあれば、誰でも始めることができ、婚活サービスはかなりの数があります。
大手どころは「PCMAX」「イククル」「ワクワクメール」「YYC」などありますが、元々は出会い系と呼ばれていたサービスから派生しているサービスが多いです。
逆に、新規参入したマッチングサイトも多く「ゼクシィ恋結び」「Omiai」「CROSS ME」などは最初からマッチングサイトとして運営しており、ゼクシィやサイバーエージェント、Mixiといった大手企業の子会社が運営しているところがほとんどです。
マッチングサイトの良い点
婚活におけるマッチングサイトの良い点は、結婚相談所のようにプロフィールを登録して手軽に行える利便性、人のプロフィールや顔写真を見て選べる自由選択肢、婚活パーティのように実際に相手とチャットをしながらデートの約束ができる手軽さが2000年以降までの婚活になかった手段でした。
今ではこの婚活サイト、マッチングサイトを利用してお付き合い、結婚した男女のカップルが多いそうです。
婚活がうまくいかない人へ
婚活がうまくいかない人は、相手への理想が高くなっていたり、結婚相談所や婚活パーティーに出向くのに億劫になっていたりしていないでしょうか?
婚活サイト・マッチングサイトを使えば、実際に集会に足を運ばなくても自分の意思でパソコンやスマートフォンがあれば手軽に始められる婚活ツールです。
どれを始めたらいいかわからない人は、目的別にランキング付けした記事を作りましたので、是非参考にしてみてくださいね!